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home 第一章「山の恵みで豆腐作り」 2頁
 
前沢豆腐主人
小勝 等さん


旧舘岩村出身。
高校卒業後、洋食のコックとして全国をまわる。
地元に帰り、 結婚後、川絹の和泉屋豆腐店で豆腐作りを学ぶ。
伝統の味を引き継ぎ、2年前に前沢豆腐店をオープン。
現在はほぼ毎日休み無く豆腐を作る。
早朝4時。豆腐作りの朝は早い。
扉を開けると、モワッと豆を煮るいいにおい。
なんだかおばあちゃんちの朝ごはんのにおいがする。

ここ、前沢豆腐は美味しくて有名なんだそうだ。
「濃い」「豆の味がする」
皆、口をそろえて言う。

確かに最近のスーパーの豆腐って美味しくない。
空っぽの味がする。

前沢豆腐はなんで美味しいんだろう・・・

小勝さんの話を聞いているうちにわかってきた。

「ここの水は豆腐作りに最適なんだよ。」
そう話す店主・小勝さんは、もと洋食のコックさん。
脱サラ後、 旧舘岩村の川絹にある和泉屋豆腐さんに弟子入りし、 2週間の修行期間を経て、2年前に豆腐店をオープン。

「修行といっても見てるだけなんだ。作らせてはもらえない。だから修行が終わってからが大変だった。失敗という失敗は全部したよ。」

小勝さんの研究は続いた。

くる日もくる日も豆腐を作り続けた。

それでもさすがもとコックさん。勘がいい。
今では立派な豆腐職人だ。

「でもまだ100%ではないんだ。」

毎日が研究の日々だという。

「見て、この釜。他じゃあんまり使ってないんじゃないかな。」

五右衛門風呂を連想させる大きな釜。
ゆっくりゆっくり、くつくつと煮る。
豆の風味を損なわないように、自然に任せて。
これも美味しさの秘密なんだろう。

「絞るのもかくはん機は使わない。ゆっくりと圧力をかけて絞るんだよ。」

飽くなきこだわりが小勝さんの豆腐作りを支えている。
 
 


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