今から300年前、南会津で実際に起こった百姓一揆 ”南山御蔵入騒動” を題材にした、現代版組踊「息吹~南山義民喜四郎伝」の舞台を行っています。
演技を主とした ”役者” チーム、ダンスの ”女性・男性アンサンブル” チームがあり、小学生から高校生まで「一生懸命は カッコイイ!」を合言葉に日々自分を磨いています。
この活動は、次世代を担う子ども達の人材育成を目的としたプロジェクトです。
「できない」ではなくて 「どうすればできるか」を考え、コミュニケーション能力の向上や、社会の一員として行動できるような人間力を高めることを目的とし、活動しています。
また、地域で活動する大人はもちろん、地域外の小中高校生が一緒に舞台創作活動をすることで、郷土の芸術や文化、先人たちの努力や教えについてより深く知り、地域に誇りを持ち、将来の職業選択において豊かな発想ができるように、一人ひとりが想いを伝え、自信をもった行動ができることを目指して日々活動しています。
息吹の活動では、事業費など必要な資金について全員に案内し理解できるようにします。
どれくらいの費用がかかり、どれだけたくさんのみなさんからご支援があるか、どれだけたくさんの方がチケットを買ってくださったかをわかることは、社会で大切なスキルと経験となります。
「学生だからお金のことは知らなくてよい」ではなく、事業費を知ること感じることで、社会人としての基礎を身につけます
公演の際にパンフレット、看板等に広告を掲載。
・自社のPR
・職場体験
・成長への意欲がある
・コミュニケーション能力が高い
・郷土愛が強い
・優秀な人材
舞台鑑賞や練習見学を通し、子ども達の姿から一生懸命に取り組むことの重要性を再認識
現在、卒業生のほとんどが進学
⇒多くが県外へ就職。
息吹サポーター様へ就職
⇒地元に残り、卒業後も息吹を応援できる
「地域の名のある企業が応援している」
⇒子どもの参加を親や学校が認めて応援しやすくなる
⇒メンバー増
・「組踊」本場沖縄での研修に参加し、能力を高められる子どもが増える
・会津産品を使用した衣装の作成
会津南山にて、貧しいながらも家族や仲間を想いあい、つつましく暮らしていた百姓たち。だが幕府直轄領であるため年貢、徴税は年々厳しくなる。生活に限界を感じた百姓たちの代表 15 名は、江戸に上り決死の覚悟で当時法度であった直訴を行う。
数ヶ月に渡り江戸に滞在し訴えを続ける百姓の「惣百姓の代表」という大義名分をつぶすべく、幕府は領内の全戸を取り調べた。処罰を恐れた百姓たちは「強制されて資金を出した」「村八分を恐れて加わった」と次々に申し立てる。
「惣百姓の代表」という大義名分はくずれ、一揆の主導者と目された名主3名、百姓3名は幕府により斬首。取調中に江戸で9名が牢死した。
しかし、百姓が差し出した願いは幕府も認めざるを得ない部分もあった。幕府は直接百姓の要求を認めるのではなく、直支配を会津藩への預け支配に切り替えることで、百姓の要求が実現されたのである。
6名の死は決して無駄ではなかった。彼らは奥会津の人々によって「南山義民」と讃えられ郷土の誇りとして代々語り伝えられるだろう。
公演名 | 公演日付 | 公演回数 | 入場者数 |
---|---|---|---|
南会津キッズシアター | 2010年12月 5日 | 2回 | 1,036人 |
只見チャリティー公演 | 2011年 4月16日 | 1回 | 220人 |
たていわ交流公演 | 2011年 6月19日 | 1回 | 150人 |
越谷チャリティー公演 | 2011年 8月22日 ~23日 | 3回 | 1,214人 |
大震災再演公演 | 2011年 9月23日 | 2回 | 872人 |
元気発信公演 in 沖縄 | 2012年 3月25日 | 2回 | 1,062人 |
息吹~絆~チャリティー公演 | 2012年 8月12日 | 2回 | 1,199人 |
おいでよ南会津公演 | 2012年11月24日 | 2回 | 631人 |
福島で芽吹く次世代の息吹公演 | 2013年 3月26日 | 2回 | 613人 |
H25年度おいでよ南会津公演 | 2013年 8月31日 | 2回 | 560人 |
息吹~小栗山義民喜四郎伝 in 金山 | 2013年11月24日 | 1回 | 180人 |
息吹さいたま公演 | 2014年 3月29日 ~30日 | 4回 | 719人 |
元気を届ける復興支援特別公演 | 2015年 3月29日 | 1回 | 1,352人 |
H28年度おいでよ南会津公演 | 2016年 3月26日 | 2回 | 397人 |
會津風雅堂公演 | 2017年 4月 2日 | 2回 | 831人 |
息吹つくば公演 | 2017年 8月19日 | 2回 | 672人 |
おいでよ南会津2017公演 | 2017年11月 4日 | 2回 | 534人 |
ふくしまの元気発信公演 in 沖縄 | 2018年 3月24日 | 2回 | 837人 |
おいでよ南会津2018公演 | 2018年 8月11日 | 2回 | 593人 |
ふくしまの元気発信公演 in 沖縄 | 2018年 3月24日 | 2回 | 837人 |
猪苗代公演公演 | 2019年 3月30日 ~31日 | 4回 | 903人 |
おいでよ南会津2019公演 | 2019年 8月17日 | 2回 | 766人 |
おいでよ喜多方公演公演 | 2020年 3月29日 | 2回 | 562人 |
息吹10周年記念式典猪苗代 | 2021年 3月27日 ~28日 | 4回 | 452人 |
沖縄公演 | 2021年 8月14日 ~15日 | 4回 | 942人 |
小学生の頃に見た阿麻和利の東京公演が忘れられなくて、そこからどうしてもこの活動がしたい!という気持ちが強くなり、母親を巻き込み中学3年生の時に、会津風雅堂公演の特別出演として息吹の舞台に立たせて頂きました。
初めて立った舞台が終演し、お礼を伝えに行った時「あれ?今回で終わりなの?」と言われ、心の中でこれで終わりなのかと不完全燃焼だった私でしたが、その言葉をキッカケに私は現代版の虜になり、夢中になり、風のような早さで駆け抜けていました。埼玉に住んでいるのでオーディションがある時は鈍行列車で南会津に足を運び、イベントがあれば出演出来るように動き、バイトで稼いだ給料は全て息吹の活動に使っていました。それくらい夢中で、熱中していました。
熱いんですよ。とにかく。
住んでる地域なんて関係なくて距離も年齢も関係なくて、普通に過ごしていたら絶対に出会わないような人たちとも関わります。青い髪の大人を始めて見た時はなんでこんな輩がいるんだろう、、、と思っていました(笑)
自分がどうしたいのかが大事で自分が動かなければ、発信しなければ何も変わらない。そこに立つ仲間やその場所を支えてくれている大人の方々は、皆心に熱いもの持ってて、一言で言ってしまえば”他人”であるのに、皆同じ方向に向かって心が一つになる瞬間がたまらなく嬉しくて、泣きそうになるんです。
そこからあっとゆう間に卒業の年になり、沖縄の嘉手納文化センターで卒業公演をやらせて頂きました。
福島ではなく、違う地で公演を行うのは大変なんて言葉では済ませられない程本当に沢山の大人の方々が動いて下さっている事を知って、話を聞いて涙が止まらなくなりました。沖縄の沢山のお店に息吹のポスターを貼ってくれて、チケットを売ってくれて、買う人がいて、ラジオ出演させて頂いて、宣伝してくれて、声を掛けてくれて、アピールする場を設けてくれて、それって当たり前の日常にはありえない事で普通に町を歩いていても知り合わない人達とも繋がることができて、そうする事が出来たのはやっぱり下村さんをはじめとする沢山の息吹を応援してくれている大人の方々の協力があったからです。
そんな経験を体験できる人生を歩める自分はめちゃくちゃラッキーな人間だと思ってます。
だから舞台に立って舞うことが出来るのだと、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
そんな息吹の活動があったから、
そこでの一生の出会いがあったから
私は今があると信じています。
今も心の中では舞台に立ちたい!遠征行きたい!踊りたい!卒業しても尚その気持ちは消える事なくむしろ強くなっています。(笑)
そんな訳で私が住んでる埼玉県越谷市では、息吹の稽古を月2回行なっているわけです。
小中学生が中心ですが、大人顔負けの堂々たる踊りを見せてくれます。意欲や向上心が凄くて毎月パワーを貰っています。そんな場所があるって素敵ですよね。その子達の成長が楽しみ過ぎて毎月駆けつけてしまいます。その場所が続く限り見守りたいなと思っています!いつか越谷の下村さんになりたいなと思います。まあそれはまだまだ先の話でしょうが。。(笑)
長くなりましたが、私の青春時代は全て息吹で始まり息吹で終わりました!
現代版組踊という活動がもっと色んな方々に知ってもらえますように。
この活動が、舞台が100年輝き続ける場所であるように私も願い動きます。
息吹の応援をこれからも宜しくお願いします!
息吹越谷卒業生 立澤彩希
現代版組踊チーム息吹の活動は、娘を劇的に変えました。今そこにある課題に対して、意味を見出しまわりを見つめる目、目的達成のために計画を立て、情報収集をして真摯に努力する力が身についてきているように思います。そして、人とのつながり、時間を大切にするようになりました。各地で顔張っている仲間の存在が、娘をさらに強くしています。次会った時にさらに成長している自分を見せていきたいと考えているようです。相乗効果で、学校生活にもさらに意欲的になり、生徒会長に立候補し、まわりの人のために全力を尽くしていきたいと考えるようになりました。
目をキラキラさせて成長していく娘を逞しく思うとともに、私自身も今しかできないことに精一杯挑戦していきたいと思っています。稽古の送り迎えの車の中で、娘とこれからの夢の話をしながら、叶わない夢はないのではないかと思わせてくれるこの活動に、心から感謝するとともに、さらなる発展のために親子で顔張っていきたいと思っています。
穴澤 由貴子
息吹の子どもたち、活動を本気で応援している経営者の方から観劇のお誘いを受け、この活動にご縁を頂きました。
のめり込むように観劇していた当時小学3年生の次女は、大感動!即加入!マイペースだった彼女はみるみる変わりました。少しでも多く練習の時間を作るには?もっと上手くなるには?……小学生ながら、日常生活の中で「どうやったら出来るか」という視点で物事を考えるようになり、時間の段取り、周りを見る視点が変わりました。
6年生になった今年は、学校生活でも不思議と勉強にとても意欲的になり、合奏部でも部長として、みんなで全国大会を目指し本気で取り組んでいます。部活の時間は後輩のサポートをし、自分の練習は帰ってきてからやる姿を見て、息吹の稽古で自分達に接してくれる中高生が、その背中を見せてくれているおかげさまだなと感謝の思いで見守っています。
そんな次女の変化を目の当たりにしてきた長女は、中学3年の春に本格的に加入しました。受験生でもあるので両立できるか心配しましたが、これまた劇的に変貌中です!
のんびり屋で受け身でいることが多かった長女は、クラス委員長に立候補するなど、自分から発信し、失敗を恐れず行動するようになりました。恥ずかしがったり、失敗を避けたりしがちな年齢だと思いますが、失敗を楽しんでいるようにすら見えます(笑)
全国にいる同世代の仲間とともに経験した初舞台の経験は、確実に彼女の中の何かを変えたようです。
「一生懸命はかっこいい!」
「出来ないをできるに変える人間力をつける!」
日々挑戦し続ける娘たちを目の当たりにして、大人も本気で、楽しみながらチャレンジし続ける背中を見せたい!と、親も本気で向き合っています。
子どもをはじめとし、親や地域の大人も一緒になって本気で取り組むこの活動に、より多くのみなさんが関わってくださることで、地域の未来は変わっていく、日本の未来に繋がっていくと信じます!
井上 佑実子
我が家の子ども達は、ダンスや舞台など全くと言っていいほど無縁でした!長男が何気な 〜 く稽古見学に行き 「やってみようかな? 」の一言からでした。 息吹に入ってから、日々の生活が落ち着くようになり、生活の基本となる「挨拶」、 また 「感謝」の気持ちなど身に付け、自主性を持つ事ができているように思えます!
体力は勿論、心の成長ができるそんな活動に出逢えた事、親子共々 5 年目になりましたが、改めて日々実感させて貰ってます!
齋藤 沙織
長女が息吹の活動に参加していたこともあり、次女に息吹の活動を勧めると、「息吹は絶対にやらない! 知らない人と何かしたくないし、友達は今いる何人かだけいればいいんだから!」と強い口調で言っていた次女でしたが、お手伝いで公演に参加することになったのを切っ掛けに、次女の息吹へのスイッチが「パチン!」と入りました。
初めての公演に参加した後、「これで終わりにしたくない!」と思ったそうです。それからは家でも時間作りダンスの練習をし、次の稽古には出来るようにしていくようになりました。その娘の変わり様には私も驚きました。公演や遠征で出逢う全国の現代版組踊のメンバーや大人との関わり、学校では出来ない経験を重ねることで娘の視野や考え方を広く深くなっていると感じます。そして、全国にたくさんの仲間ができました。娘のこれからの人生の宝物です。
現在、色々な事が思い通りに出来ない状況ですが、二度と同じ今はないこの今を息吹の活動を通じ日常や学校でも「出来ない」をどうしたら「出来る」にできるのかを考えるようになりました。
子ども達が生まれ育つこの地域で一生懸命に考え、行動し、心からの感謝を言えるように私達も子ども達と一緒にたくさんの経験をしていきたいと思います。
鈴木 恵美子
現代版組踊チーム息吹との出会いに、そして子どもたちの活動を応援してくださっている多くの皆さまに、保護者として心より感謝申し上げます。
娘はこの活動を通じて、自分が本気だから人は感動し、自分が本気だから人が動いてくれるんだということに気付いてくれました。そして、年齢や暮らす地域も違う全国の仲間たちと過ごす時間の中で自分の考えをしっかりと伝える能力を培い、どうしたら目的を達成できるのかを考えて積極的に行動する姿勢を身につけていってくれています。これから先いくつもの壁にぶつかることもあるだろう娘にとって、大きな支えとなる素晴らしい現在を過ごしていると感じています。すでに中学校では友だちのみではなく先生方からも頼りにされる存在になっているようです。
娘が息吹と出会って変わったように、一人でも多くの子どもたちに現代版組踊の次世代育成プロジェクトへ参加する機会を提供し、それぞれの地域を活性化させる人財になってもらいたいと思います。私も大人として子どもたちに誇れるよう顔晴って行動していきたいと思います。今後ともチーム息吹の活動を応援よろしくお願いいたします。
田崎 尚樹
娘が息吹に参加し初めた頃、驚いた事が三つありました。
一つは入会のきっかけになった体験会でのこと、息吹に入って良かった事を尋ねられた先輩が ちゃんと自分の考えを話した事です。それは決して上手ではなかったけれど、自分の感じた事を自分の言葉で話していました。高校生も中学生も小学生も、誰一人話す事をいやがること無く。
二つ目は 踊りの演舞を披露するイベントでのことです。急に来られなくなった子がいたからなのでしょうか、演舞直前にフォーメーションの変更がありました。大人の私なら「頭を整理するから ちょっと待ってよ」と言いたくなる所ですが、子どもたちは すぐに理解し、いとも簡単にやってのけました。何という対応力。
そして三つ目は周囲の大人たちです。この活動のテーマの一つに「100年続く舞台」というのがあります。最初は「100年って、冗談だろう?」と思っていた私でしたが、その本気度に 徐々にその気になってしまいました。これは目的ではなく、あくまで目標ではあるのですが、今ではそうなって欲しいと強く願っています。
吉田 賢治
沖縄に伝わる琉球古典芸能「組踊」の手法を、南島詩人・平田大一が地域に眠る伝承・伝説にアレンジを加え次世代の若者を中心に創り上げた感動の舞台です。様式美を忠実に継承する「伝統組踊」の歴史に敬意を払いながらも、郷土芸能の未来を拓く革新的なジャンルとして国内はもちろん海外からも高い評価を得ています。現在では沖縄県内はもちろん福島県でも演じられ、全国で注目されている舞台です。